注目だったキングジョージは日本から参戦したディープブリランテが惨敗。矢作厩舎の果敢な挑戦は拍手を送りたいが、状態が万全と言われていただけにショックは大きい。ダービーの時はそれほど強い勝ち方であったわけではないけれど、それでも引っかからずまだ底を見せていない印象があった。それだけに55キロで世界の強豪とどこまで通用するか楽しみだったわけだが、勝ったのはジャパンカップにも来日したデインドリーム。昨年はブエナビスタに府中で惨敗したわけだが、今年は昨年のキングジョージ馬をねじ伏せての強い内容だった。社台グループが半分馬主の権利を持っているとされるデインドリームであるが、今年は凱旋門賞2連覇に向けてオルフェーヴルと戦うことになる。これに英国3冠を狙うキャメロットも出てくる予定だから、今年の凱旋門賞は大変なメンバー構成と言えるかもしれない。見てて思ったのはアスコットの馬場の深さと高低差。日本にはここまでタフなコースがないからこうしたコースが全国で一つでもあれば予行練習ができるのかもしれないが、東京の超高速馬場を制した馬がここまでタフなコースを攻略できるかというとそれは難しいと思う。もう少し滞在競馬をするなりしないとなかなか海外トップレースを制するのは難しいかもしれない。 PR |