サンデーサイレンスが全盛の今の日本国内において、繁殖牝馬もサンデー系の牝馬が多くなってきている。国内の種牡馬ランキングでもサンデー系の種牡馬が上位を占めているから、日本の課題として今後いかに非サンデー系の繁殖牝馬をそろえるか、もしくは非サンデー系の優秀な種牡馬を育てるか(これはサンデー系競走馬が活躍している以上、現在の日本では実質難しいかもしれない。)が今後10年先を見添えた課題となってくる。ウォーエンブレムやチチカステナンゴなど非主流血統の種牡馬も輸入されているが、できれば国内系種牡馬でもそうした非サンデー系の馬を用意したい。よくある質問ではあるが、このままサンデー系が国内生産馬の割合で増えるほど、4世代か5世代先に進んだときの衰退が早くなってしまう可能性がある。血の偏りとはそういうことだ。シンボリクリスエス、キングカメハメハ、ジャングルポケット、タニノギムレットなど非サンデー系はいるが、今サンデー2世、3世と比較して好調なのはキングカメハメハか。もちろんタニノギムレットやジャングルポケットもGI馬こそだしているものの産句に少しむらがある印象だ。世界の血統もサドラーズウェルズ系など偏った部分があるので、まぁいたし方ない部分でもあるのだが。 PR |