既に中央競馬では昨年の年度代表馬などが発表されていて、2015年度の年度代表馬はモーリスとなった。短距離系の馬が年度代表馬になったのはタイキシャトルとかロードカナロア(記憶は不確か)だろうか。とにかく歴戦の名マイラーと並んだことになる。何よりもモーリスが素晴らしいのはその血統的な背景。スクリーンヒーローは有馬記念のゴールドアクターの活躍などにより、来年は種付け料は跳ね上がるかと思うが、決して恵まれない環境での種牡馬スタートでこれだけ結果を出すのだからお見事の一言。モーリスがドバイでも活躍するようなら、これから海外からの種付け依頼も来るかもしれない。スクリーンヒーロー自体はジャパンカップを勝ったわけだが、産駒はスピード型からスタミナ型まで幅広い。何よりもグラスワンダーの直系というのはファンにとってはうれしい。グラスワンダー自体はそれほど直系の種牡馬を残していないが、代を経ることでこのような種牡馬が出てくるという珍しい形だろう。モーリスはとにかく驚いたのは安田記念の勝利もさることながら、安田記念からぶっつけ本番で臨んだマイルCSだろう。休み明けで並み居るGIホースたちを蹴散らしたのだから立派の一言。香港でもエイブルフレンドをやっつけての勝利だから世界最強マイラーの可能性も出てきている。ドバイだとマイルのぴったりしたレースがないが、ドバイターフは2000m以内のレースなので、もうハロン距離が持つかだろう。まぁ血統的には距離が伸びたほうがよりよいのかもしれないが、これはかけでもある。堀厩舎にはもう一頭モーリスと同厩のダービー馬ドゥラメンテもいて目が離せない状況だ。 PR |