NHKマイルカップは荒れると思ったが、終わってみれば人気どおりの馬が上位の着順につけた。勝ったグランプリボスは圧勝だったから、これで海外遠征も日本のマイル代表3歳馬として出走が可能となるだろう。2着は後方から進んだコティリオン。グランプリボスは父のサクラバクシンオーが亡くなったばかりだから、父にささげるGIマイル2勝目となった。ウイリアム騎手も2回目の騎乗でこの馬の気性の荒さを熟知したかのような気性だった。母の父もサンデーサイレンスだけにまだまだ距離が延びてもいけそうな気がする。コティリオンはこの後ダービーに向かうようだ。ローテーションはきつくなるが、GIでも通用する実力を見せただけに人気を集めそうだ。ゴルフでは女子ゴルフメジャーのサロンパスカップが行われて、昨年の賞金女王アン・ソンジュが終始安定したゴルフを見せて貫録の優勝。アンはこの試合勝利で日本女子ゴルフメジャー大会の初優勝となった。被災地開催ということもあったが、盛り上がったようでファンとしては良かった。開催は茨城県ゴルフ会員権でも高額のコースだが、震災の影響もないようだったので良かったと思う。上田は昨日まで首位でプレッシャーも大きかったのだろう。ただ、ここ数戦の内容に比べれば次につながる内容だったので、結果的にこれから調子を上げられればいいと思う。

プリンシパルSでは、良血のトーセンレーヴが優勝。青葉賞から連続での出走だけに馬体の疲弊を懸念したが無事に乗り切ったようだ。これでダービーの切符を取得。姉にブエナビスタがおり、故障だけはしてもらいたくないが、急成長できる血統背景だけにダービーの伏兵にはなるのではないか。ただ、ここのところトライアル組が本番のダービーを勝つまでには至っていないような気がしており、やはり皐月賞を圧勝したオルフェーヴェルが有利な気がするのは変わらない。ディープインパクト産句の筆頭格としてはダノンバラードになるのだろうが、これは距離が延びた方がいいような気がするので、相手候補の筆頭だろう。明日はNHKマイルCで新種牡馬の産句も多数出走する。昨年のダノンシャンティクラスの馬が出てくるか注目しておきたい。

ウォッカに待望の牡馬が誕生したとニュースに出ていた。シーザスターズとの子供だから、日本を代表する牝馬と欧州を代表する牡馬の子供だから当然期待も大きくなる。日本で走らせるらしいが、結果を残せればウオッカで結果を残せなかった海外に挑戦することになるだろう。ウオッカの血統は日本ではサンデー系ではなく、またノーザンダンサー系でもないので、比較的に国内種牡馬とも相性が良いとは思うが、最高の馬を作りたいというオーナーの意向もあるのだろう。数年後のデビューを楽しみにしたい。ゴルフでは先週不動がツアー通算50勝目という快挙を達成した。今年は2戦連続で確か優勝しているはずで、完全に女王復活を印象付ける内容となった。とにかくパットの精度が高く、大きく崩れない。世界ランキングでも2位となっている申ジエとの競り合いに勝っての優勝だからこれは凄いこと。申ジエ自体も不動に完敗だった旨のことを言っており、今シーズンの賞金女王も視野に入ってきた。今週は女子ゴルフメジャー初戦が東日本大震災の被害もあった茨城県ゴルフ場で開催される。世界のトッププロが集結し、且つ宮里藍や美香も参戦予定。不動がここで上位争いを展開できればかなり面白い展開になると思う。

天皇賞春はマンハッタンカフェ産句のヒルノダムールが優勝。ハイレベルの4歳世代のスタミナ勝負での頂点になった。2着には惜しくもエイシンフラッシュ。血統的には2400mがぎりぎりかと思ったが、よくここまで追い込んだと思う。今後の宝塚記念を展望する際、大きな希望を持てる走りだったと思う。ローズキングダムは引っかかって着外、キングカメハメハでは少し3200mは厳しいということか。ペルーサも結局爆発できなかった。ヒルノダムールはヴィクトワールピサが勝った皐月賞の2着馬で、しまいの脚を考えれば、クラシックレースのひとつくらいかってもおかしくない馬だったが、ようやくここにきて大成した感じがする。藤田騎手がずっと乗り続けてきたのも大きいだろう。大阪杯から急上昇しているので、昨年のヒルノダムールのようなとらえ方をしていると馬券的に失敗するかもしれない。やはりマンハッタンカフェ産句が勝ったことで、天皇賞は血統的な要素も非常に大きいのではと思うようになった一戦だった。