先週末は凱旋門賞の前哨戦アイリッシュチャンピオンステークスが行われ、ケープブランコが3歳馬として見事優勝。着差もかなり開いたようだから本番が楽しみになった。ワークフォースが夏を越して現段階ではあまり成長していないようで、凱旋門賞のオッズもこのレースと今週のロンシャンのステップレース次第で大きく変わるのではないか。ケープブランコの父はガリレオだから、距離も持ちそう。懸念事項としては、ロンシャンの馬場経験になるだろうが、斤量も軽いしそうハンデにはならないはずだ。ナカヤマフェスタもヴィクトワールピサも今週の前哨戦で結果を出せればハービンジャーとシーザスターズが引退した今チャンスは大きくなる。引退したハービンジャーについては、社台ファームが購入したというニュースが出ていた。気になる金額は明らかになっていないようだが、サンデー系の肌馬とミスプロ系にもマッチしそうだから、ウォーエンブレム、チチカステナンゴの後のエースとして社台としては期待しての購入だろう。調度ユーロ安もあるから税務、税金を考えても今がチャンスと考えた公算が大きい。日本はサンデー系種牡馬にミスプロ系のキンカメが割っていはいる構図になっているから、もう少し多様な血統が割り込んでもいいはずだ。具体的な金額や種付け頭数など楽しみも大きい。 PR |
ヴィクトワールピサがニエユ賞の登録を行っており、いよいよステップレースの出走が迫ってきた。早めにフランス入りしているし、今回は春のグランプリを勝ったナカヤマフェスタと春の皐月賞を勝ったヴィクトワールピサがともに順調にステップレースに出走するから、この2頭にかんしては例年以上に期待が持てる。たとえ凡走だったとしても、ステップレースとしてコースを経験できるのに意味があり、本番での巻き返しも期待できる。滞在費含めてすごい金額になるかと思うが、この2頭の関係者の英断を応援したいと思う。個人的にはハービンジャーが引退したばかりなので、日本の馬でも十分太刀打ちできると思っているし、ファンの期待も大きいだろう。
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アドマイヤグルーブとキングカメハメハの産句アドマイヤセプターが四位騎手で楽勝したとのこと。アドマイヤグルーブの産句はひとつ上にクロフネとのしたにはシンボリクリスエス産句がいる。アドマイヤセプターは映像を見る限りではグルーブに似た細長い感じで母同様スマートな体型。アドマイヤグルーブは現役時代は気性難だったがこの部分を活かせる種牡馬の配合なら可能性がひらける。エアグルーブは初年度産句のアドマイヤグルーブ以降はそこまで一流馬を出していないが、今年同系の配合のルーラーシップが秋のGI戦でも期待が持てる器になってきている。父親はおなじキングカメハメハ。明日の重賞レパードSもキングカメハメハ産句のソリタリーキングが人気になっており、種牡馬ランキングも今年は1位を狙える位置にある。秋にはほかにもローズキングダムや三冠を狙うアパパネも控えており、産句がどこまで成長しているかも楽しみがある。
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クイーンSでは武騎手が復帰後初の重賞勝利。まだ3歳で古馬の牝馬陣を封じたわけであるから、アパパネの3冠を封じる最右翼に浮上してきた。ジャングルポケット×サンデーという血統のため、東京の広いコースのほうが得意かと思ってみていたが、札幌の右回りを克服した点も評価できる。来週は札幌記念で3歳馬ヒルノダムールが出走予定であり、豪華古馬勢にどこまで太刀打ちできるかも注目。世界戦という意味では男子ゴルフのメジャー最終戦は日本人選手5人とも予選落ちという寂しい結果に。女子ゴルフでは世界が見えている位置にいる状態であり、海外の厳しい環境と日本のゴルフ場の環境が異なっており、競馬同様海外のタフな環境になれないことにはいきなり海外で結果を残すことは難しくなる。ゴルフ会員権の価格は下がり続けているようだが、ゴルフ人口は女性を中心に増えてきており、今までおじさんイメージのあった男子ゴルフも石川遼の登場によってイメージが変わりつつある。女子は既に宮里が世界ランクレベルであり、男女含め来年はメジャー大会を何とか勝ち取って欲しいものだ。
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ナカヤマフェスタ(父ステイゴールド)、ヴィクトワールピサ(父ネオユニヴァース)が出国して無事にフランス入りしたようだが、この2頭はともに前哨戦をロンシャンで出走するから、従来のようにぶっつけ本番で臨んでいた馬よりも調整は順調になる。やはり実際戦う地で慣らしておかないと、ぶっつけ本番というのはリスクが伴う。日本の芝とロンシャンの芝では深さが大きく異なるわけで、欧州のトップホースが出てくる中いきなり勝てるという甘いレースではない。また、今年のキングジョージを勝ったハービンジャーがまさかの骨折により、凱旋門賞の下馬表が大きく変わる。フェイムアンドグローリーやワークフォースの評価が上がり、相場表が大きく変わってくる可能性がある。日本のヴィクトワールピサとナカヤマフェスタはともに前哨戦を叩くことになるから、9月以降前哨戦のレース結果によっては日本馬の評価も見直されることになるだろう。
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