ローカル競馬ということもあり、あまり話題というのもないのだが、先週は武豊が4ヶ月ぶりの復帰を見事はたした。確かスマートギアは1番人気だったから、武豊効果の期待値も大きかったのだろう。今回の復帰は十分体調が万全になっての復帰という報道がされている。以前骨折した際には十分追える状態ではなく、それが結果になってしまったような印象を持っていたが、今回は両手大丈夫だと盛り上がると思う。プロ野球では阪神と巨人の首位攻防戦が始まり、巨人の先発エース内海を攻略。再び首位となった。サッカーはビエルサ監督がチリとの契約延長になり、後10日位で後任の監督が決定する。日本のサッカーレベルも上がってきており、次大会監督への日本ファンの期待は大きくなるだろう。ゴルフでは女子ゴルフのメジャー大会最終戦が終了し、宮里藍は現在世界ランキング3位。今年中での念願のメジャー優勝はなくなってしまったが、着実に残された大会を勝てれば年間優勝最多にもなるわけだし、それに付随して賞金女王も狙える位置にある。最近の女子ゴルフはアジア勢の躍進が目立っているが、先日のメジャーでも健闘した上田や宮里藍、有村などこれからピークを迎えようとしている選手たちの活躍が楽しみだ。アコーディアやいまやほぼ同数近いゴルフ場を経営しているPGMのおかげでゴルフ人口も増えているようだし、なかなか日本が世界レベルのスポーツとなると数も少ないのでプレーと観戦ともに楽しめるスポーツだ。

夏競馬は今週は小倉記念だけで、新馬戦は盛んになっているもののそれほど話題という話題はない。騎手での話題といえば武豊が今週からいよいよ復活となるが、まだ鞍数はそこまで伸ばしていないのかな。今日の新聞では小倉のレースでそこまで名前があったわけではないから、重賞などに絞った展開で騎乗しているのだろう。ただ、馬と同じでいきなり現場復帰して感覚を戻るわけにはいかないだろうから、じっくりヴィクトワールピサが出る予定の凱旋門までに調子を上げていってもらいたい。今年はリーディング争いにこだわることもないだろうからじっくり乗れるだろう。ところで競馬以外の話題では、セリーグの巨人・阪神の首位争いが激しくなっているが、ゴルフも今年最後の女子ゴルフメジャー大会がイングランドで開催されている。宮里藍は残念ながら2日終わった時点ではスコアをそれほど伸ばせていないようだが、普段アコーディアのゴルフ場など整備された環境でプレーしている我々としては、テレビで見る海外メジャー大会コースのタフさを改めてわかる。

キングジョージはハービンジャーが圧勝と結果になったようだ。ワークフォースは直線半ばで失速。しかもケープブランコにつけた着差がなんと11馬身差の圧勝。従来のレコードも塗り替えたようで大変な記録だ。ワークフォースにしても相場表的には一番強いと思われていて、真っ向勝負で敗戦している。ハービンジャーの父はダンシリ。これはディンヒル系であり凱旋門賞馬レイルリンクの父でもある。当然血統的にはロンシャンの馬場も向くはずだ。ノーザンダンサーの血が色いろとクロスしており、今日の11馬身差あればたとえ凱旋門賞で60キロ近く背負ったとしても人気を背負うはずだ。これはヴィクトワールピサとナカヤマフェスタにとっては手ごわい相手が登場したことになる。今後も続く凱旋門賞前哨戦に目が離せない。

夏のローカル重賞戦の最中だが、さすがにサラブレッドもこの暑さではばてる馬もでてくる。一流馬が参戦しないのも秋以降にそなえて、この暑さ負けしないようにするためだ。ローカル重賞はそれなりに地方の競馬場に足を運ぶチャンスでもあるし楽しいものなのだが、こと一流馬のレースを見るという点ではファンは物足りない。しかし、海外の競馬を見ていると、日本ほどローカル化しているわけではなく、今週はアスコット競馬場でキングジョージが開催される。ここには英国ダービー馬のワークフォースも出走予定と一流馬が揃う必見のレースだ。今年の国内トピックスでは秋の凱旋門賞馬に皐月賞馬ヴィクトワールピサと宝塚記念馬のナカヤマフェスタが参戦予定だが、秋の一戦を占う意味でも今週のキングジョージの結果次第で日本の参戦馬への期待も多くなるかもしれない。